自然

長野県は気候が良い|移住者が気付いた天気の特徴とは?

2019年に一年をかけて夫婦で世界約40か国を周り、日本での定住の地を長野県に決めた世界一周夫婦の夫です。

長野県に移住をしてから、もうすぐ早や一年。長野県での毎日楽しい日々が流れていっています。そんなぼくが、長野県に移住を決めた理由の一つは長野県の気候に心を揺さぶられたからなのです。長野県の気候は本当に暮らしやすい。

実際、長野県への移住者の多くが「気候や自然環境に恵まれたところで暮らしたいと思ったから。」という理由で移り住むことを決めているようです。

【移住者が語る】長野県に移り住みたくなる納得の理由2019年に夫婦での約1年間の世界一周を終えたぼくたちは、長野県に移住することを決めました。 最近ではUターンやIターンなど地方に...

でも、長野県の気候ってそんなに良いんでしょうか?

長野県って寒いんじゃないの?
長野県は雪が多くて不便なんじゃないの?

そう思ってらっしゃる方も多いはず。ぼくも長野県に住むまでは「寒い」「雪深い」イメージをもっていました。これらのイメージはある程度、事実です。(事実なんかい!)

でも、ただ寒いだけじゃない。ただ雪深いだけじゃない。長野県には人生を変える移住を決意させてしまうほどの素晴らしい気候があります。ここでは移住者だから余計に感じる長野県の気候の特色について書いていきます。

気候が良いってそもそも何?

「気候に恵まれた長野県で暮らしたい。」なんて言っていますが、「気候が良い」ってそもそもなんなのでしょう?

「気候が良い」の定義は人によってそれぞれですよね。

あったかい気候が好き

年中涼しい気候が好き

いろんな気候が好きな方がいます。みんなちがってみんないい。わかりますわかります。

でもただただあったかい気候が好きって言われると、とてもじゃないけど長野県は沖縄県に勝てません。もっと言うと東南アジアのタイやフィリピンはもっとあったかい。

ただただあったかい気候や涼しい気候を求めている方はここいらでお引き取りされた方がよろしいかと…。ぜひ沖縄や北海道へどうぞ。あたたかさと年中の涼しさでは沖縄や北海道には勝てない。

だから、ここでの「気候が良い」は少し視点を変えてみます。(長野県に有利なように。)

ぼくは思うのです。日本の気候の特色や良さって、やっぱり四季があるってことじゃないでしょうか?

世界一周をしたぼくが感じるのは四季があるってすばらしいってことです。世界には乾季と雨季しかない国もあります。いやいや乾季しかない国だってあります。もちろんそれらの国には、二季を生かした生活が営まれ、そこにしかない文化があります。

じゃあ日本の良さは四季を生かした生活や文化ですね。季節に合わせて暮らし方を変えていること。

「衣替え」や「冬支度」なんて言葉は気候の変化が豊かだからこそ生まれた日本語ですよ!

インド人は

もう寒いし衣替えせなあかんわ

なんて言ってなかったです。

さらに、日本では季節によって食べ物が変化します。春には春の野菜があり、夏には夏の野菜、実りの秋に取れた野菜は冬の漬物にもまわす。気候の変化に合わせて食べるものや食べ方にも様々な工夫がされています。

インド人は

冬やしカレーの季節やなあ

なんて言ってなかったです。(インドは好きです。)

四季があることこそが日本の気候の良さです。世界的に見ると、こんなに四季がはっきりしている国ってめずらしい。

そうした日本の気候の特色を120%活用したところが長野県です。だからここでの「気候が良い・気候に恵まれている」の定義は次の二つにします。

定義①四季の変化がはっきりしている
定義②気候の特色を生かして食べ物が豊か

これだ!これなら沖縄や北海道に勝てる!あくまで長野県に有利な土俵で勝負させてもらいます。これらの気候が恵まれているという定義に沿って、長野県の気候の特色についてご紹介します。

長野県は四季の変化がはっきりしている

長野県の四季は、「春!」「冬!」とそれぞれの主張が激しくはっきりしています。具体的にどういうことかと言うと、長野県は気温の年較差が大きいのです。

ん?年較差?

つまり一年間の気温の差が大きいのです。もっと具体的に言うと夏の暑さと、冬の寒さの差が激しいのです。

なるほど!夏は暖かくて、冬は寒いってことね。

こう思われた方。甘いです。

夏はそこそこ暖かくて、冬はめちゃめちゃ寒いが正解です。

下の表をご覧ください。東京と長野県の平均気温を比較した表です。

8月の平均気温
1月の平均気温
気温の年較差
東京
26.4℃
5.2℃
21.2℃
松本市
24.7℃
-0.4℃
25.1℃
長野市
25.2℃
-0.6℃
25.8℃

夏はそこそこ暖かくて冬はめちゃめちゃ寒いの意味がわかっていただけたでしょ?

東京の気温の年較差は21.2℃です。東京の夏の平均気温は26.4℃で、冬は5.2℃。この年較差が松本では25.1℃。長野市に至っては25.8℃もの気温差があります。

気温の年較差からもわかるように、夏はほかの地域と大差なく、冬はしっかりと寒い長野県の四季ははっきり分かれているのです!

長野県の気温や気候の変化は早くて激しい。

さらに長野県は四季がはっきりしているだけでなく、気候の変化のスピードも目まぐるしい!

長野県では例年なら3月くらいまで雪が残っています。しかし、3月の中頃に差し掛かり、雪が融け切らないうちに梅が咲き、アンズ、桃、桜、リンゴ、ツツジと矢継ぎ早に花が咲き乱れていきます。

お前ら、ちょっと落ち着けよ。見頃の花の無駄遣いもいいところです。

だから長野県の3月から5月までは続々とちがった景色が広がっていきます。

先週、長野県に来たときは桜が見頃だったのに、今週はリンゴがきれいだね。

なんてことがあるかもしれません。

これも長野県の寒い冬を乗り越え、夏に向けて一気に駆け足で暖かくなっていく気候の特色です。

長野県は夏も短い。

そんなこんなで冬が終わると一気に夏へと走りだす長野県ですが、その夏も短い!

長野県の短い夏が過ぎると一気に山々も冬支度を始めます。長野県の山が紅葉で染まったかと思うと、次はすぐに新雪をかぶります。長野県では街中の紅葉の背景の山が雪化粧をしている景色も秋の終わり頃にはよく見られます。紅葉の赤と山の雪の紅白のコントラストが美しい。

ええねんで。四季がはっきりしててええねんけどな。ちょっと落ち着けよ。

短い夏を終え、冬に向けて気温が急降下していく長野県ならではの景色です。

長野県は気候の特色を生かして食べ物が豊か

さらに長野県はその気候の特色から食べ物も豊富です。長野県は気温の年較差だけでなく、日較差も大きいのです。

いや。だから日較差って!?

日較差とは年較差が一年間での気温の差なのに対し、一日での気温の差のことです。つまり、夜や明け方はどれくらい寒くなり、日中はどれくらい暑くなるかの差です。

再び下の表をご覧ください。

8月の最高気温
8月の最低気温
気温の日較差
東京
30.8℃
23℃
7.8℃
松本市
31.1℃
20.2℃
10.9℃
長野市
31℃
21.3℃
9.7℃

東京では気温の日較差は夏場の平均は7.8℃です。だいたい東京の明け方は23℃くらいで、日中は31℃くらいまで上がります。

一方長野県では、日中は30℃を越えるところも多く、東京都とあまり変わりませんが、明け方には夏であっても20℃近くまで気温が下がります。長野県の朝は夏でも半袖じゃ寒いくらい。松本市の気温の日較差はなんと10℃以上!

これがどのように影響するかと言うと、キャベツや白菜、レタスのような高原野菜の栽培に最適な環境を生み出します。

寒い夜に甘さをいっぱいに含み、明け方は朝露により、十分な水分の吸収するので、みずみずしいしゃきっとした野菜が作られます。噛んだ瞬間シャキっと水しぶきが口いっぱいにひろがるようなレタスが長野県ではつくられています。

ああ。ちょっとレタスとマヨネーズ買ってきますね。

長野県の気温の日較差が大きい影響

このように長野県は気温の日較差が東京よりもずいぶん大きいのです。この影響は、ぼくが今食べているレタスなどの高原野菜だけにとどまりません。

リンゴやブドウなど朝晩の冷え込みで糖度をいっぱいにため込んだフルーツもできあがります。

住んでいる人間にとっては風邪をひきやすい環境とも言えますが、食べ物にとっては、厳しい気候の中で、元気いっぱい栄養いっぱいに育つようです。

長野県は気温の地域差が大きい

長野県川上村はぼくが今食べているレタスの栽培で盛んです。

さて、長野県が食べ物が豊富な要因は気温の日較差だけではありません。地域による気温の差も大きいのです!

長野県の地域によっては夏の平均気温の差が6℃にも及びます。東京都と青森県の気温差が約3℃なので、いかに長野県内の気温の差が大きいかがわかります。

だからこそ長野県内でも地域によって作られている野菜や果物の種類が異なります。

例えば、今ぼくが食べているレタスやキャベツは東信地方、川上村や軽井沢で盛んに栽培されています。

一方、北信地方に行くとリンゴやブドウの栽培が盛んだったり、南信地方では梨や桃などのフルーツが盛んです。

このように長野県内で作られている野菜や果物に大きな差があります。それは地域によって気温差が大きくあるからです。

しかし、それだけではない大きな要因がもう一つあります。さらに長野県内の気候の地域差について、詳しく説明していきます。

長野県では気候の地域差が大きい

ここまで長野県の気候、特に気温の特色について説明してきました。さらに長野県では気温以外に県内で大きく異なることがもう一つあります。さて、それはなんでしょう。

だらららららららららららら

 

ばばん!

降水量です!

引っ張った割に意外と普通。

長野県内では気温の差も大きいのですが、降水量にも大きな差があります。

観測地
降水量
白馬村
1,904mm
飯田市
1,612mm
長野市
932mm
上田市
891mm

白馬村のような長野県の北、北信地方と言われるところでは、2,000mmにも迫る降水量があるのに対し、東京に近い上田市や佐久市は半分以下の900mmにもいかない降水量です。

ちなみに東京の年間降水量は1,500mmです。いかに長野県の年間降水量の振れ幅が大きいかがわかります。

そんな長野県の気候の特色、降水量の差から地域よって様々な豊かな気候の良さと気候を生かした文化が生み出されています。

北信地方の気候の特徴と文化

長野県の県庁所在地、長野市以北が北信地方といわれる地域です。北信地方には白馬や栂池高原など、スキーやスノボーツアーの名前としてよく聞くところじゃないでしょうか?

北信地方は冬の季節風の影響を大きく受け積雪量がハンパじゃない!

1m、2mの積雪は当たり前。多いときには3mを越えることもあります。また、北信地方の気温の低さからパウダースノーになりやすく、コンディション抜群のゲレンデができあがるそうです。

…できあがるそうです!

そうです。ぼくは長野県に移住しておきながら、スキーとスノボーはできません!ここは聞いた話なので、サラっといきます。

また北信地方には野尻湖があり、冬は湖上のワカサギ釣りでにぎわいます。ぼくも今年、ワカサギ釣りに行きました。初めてのワカサギ釣りでも30匹くらい釣れ、最高に楽しくかったです。

20匹だったかな?とにかくおもしろかった!

ぜんぜん寒くないですよ。屋形船に乗り、ストーブで温まりながら釣り糸を垂らす何とも至れり尽くせりな冬のアクティビティです。積雪量が多く、冬らしい気候が味わえる北信地方はアクティビティの宝箱です。

東信地方の気候の特徴と文化

数年前の「真田丸」で有名になった上田市や、高校野球ファンなら一度は聞いたことある「佐久長聖高校」の佐久市があるのが東信地方です。東京に最も近く、軽井沢のように東京に通勤する人が住んでいたり、週末を過ごす別荘地になっていたりと人気の地域です。

東信地方の気候の特色は北信地方とは逆に降水量が1,000mm以下と少ないこと。太陽に恵まれた上田市や佐久市と言えます。

東信地方は浅間山からの風が吹きおろし、夏でも昼はからっと晴れ、夜にはぐっと冷え込みます。だから東信地方ではレタスのような高原野菜の栽培が盛んなのです。

さらに佐久地方は日本でも有数のプルーンの産地です。プルーンは雨を嫌う果物です。なんと、日本のプルーンの25%が佐久で作られています。

日本にいるプルーンの4個に1個は佐久生まれ!

見た目はブドウですが、味はスモモに近い。佐久の8月9月にはとれたての水分たっぷりで甘酸っぱいプルーンが道の駅に出回ります。

東信地方はプルーンを始め、高原野菜や花豆など、降水量の少なさを生かした野菜や果物の栽培が盛んです。

南信地方の気候の特色

長野県内の南にあり、どちらかと言うと名古屋の文化の影響を感じる南信地方です。

南信地方は比較的、降水量の多い地域です。飯田市の1,600mmから南木曽の2,400mmまで、日本でも降水量が多い部類に入ります。また、諏訪湖から唯一流れ出る大河「天竜川」のおかげで水も豊富にあります。

降水量と天竜川!東信地方とは正反対に水の恵まれた地域です。

水が豊富なことは東信地方にはない特色。東信地方は降水量が少ない上に標高が高いため、昔から農業用水を確保するのに苦心していたようです。

そんな南信地方の豊富な水と、他県にはない気温の年較差、日較差の大きさを活用し、たくさんの種類のフルーツが南信地方では生産されています。

ナシ、リンゴ、モモ、ラ・フランスなどまさにフルーツ大国南信地方。こんな狭い地域で多種多様なフルーツが取れるのは日本でも長野県の南信だけでしょう。ナシにいたっては鳥取県に次ぐ、栽培量第2位です。

長野県の気候の特色まとめ

ここで「気候に恵まれている」の定義をおさらいしておきましょう。

定義①四季の変化がはっきりしている
定義②気候の特色を生かして食べ物が豊か

あれ?これって長野県じゃない?

そうです!長野県は気候に恵まれているのです。だからぼくのような移住者が長野県の魅力に魅かれて集まってくるのです。

長野県の気候は四季がはっきりしています。そして地域によって気温や降水量が大きく異なるので豊富な食べ物に恵まれています。

これらの気候の特色から、ぼくは長野県の良さをこのように感じています。

いつ来ても違う長野県

どこに行っても違う長野県

このような長野県に出会えることだと感じています。

長野県に移住して一年が経ちましたが、花の種類や野菜、果物など飽きることがありません。まだまだ食べていない野菜がたくさんあります。

また、長野県内で旅行に行っても、住んでいる地域とはまったく異なる文化があります。雪国の特色ある長野県だったり、山奥の風景がある長野県だったり、どこに行っても新しい発見でいっぱいです。

いつ行ってもおもしろい
どこに行っても出会いがある

そんな長野県の魅力に魅かれ、まだまだ好奇心をくすぐられています。

ぜひ、みなさんも長野県に遊びにきてください。何度来てもおもしろい長野県がみなさんを待っていますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。